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正しい情報の得方について考えた事と改善案5つ

花が咲き始めて、春が訪れているのに、重大な現実に向き合わなくてはならない。今は何を差し置いても、家にとどまって自分と大切な人たちの健康を守ることが最優先。

今回のコロナウイルスの件で強く思ったのは、私たちは情報を受けて、それをどう自分で読み解いて行動するかがとても大切だということそして必ずしも社会的権力を持つ人の判断力が優れているわけではないということ。

情報があふれる世界で、これからどのような思考で情報を取り扱っていくべきか、考えてみました。

1.情報の情報源を知る

2.情報を提供している側の本質を知る

3.状況によって必要な情報かを見極める

4.海外からの情報にもアンテナを張る

5.得た情報を基に、先を推測して、どう行動するのが良いかを自分の頭で考える

日本人はそもそも危機感が不足せざるを得ない恵まれた平和な環境に生きている。集団社会の中で、自分の周りがどう動くのかを伺いながら行動する。会社が、上司が、家族が、友人が、マスコミが、政府が、なんと言うか…?しかし、まず自分はどう考えるのか?を忘れてはならない。それはまわりの人たちが動くのを待っているうちに、自分の命を危険にさらすことになりかねないからだ。

今の時代は幸いなことに、SNSから1次情報(事実であり、なんのフィルターもかかっていない独自の情報)が容易に手に入る。中にはフェイクもあるので注意はしたいが、海外からの情報や、医者や専門家からの情報、現場の第一線で医療に従事する人達からの情報なども、簡単に得ることができる。

数週間前、とあるビジネス系インフルエンサーは、「メディアに煽られて騒ぎすぎだ、経済にショックを与えるから急に深刻になりすぎない方が良い」と発信していた一方、海外の情報や最前線の医者は、「これまでに無いほどの強力な感染力」「海外で起こっているような悲惨な現実が、刻一刻と日本にも迫っている、深刻な事態」という。一体、どこからの情報が正しいのか?

それを自分の頭で考えて、読み解く力が必要だと思った。結局、正しい知識を正しい情報源から得て、結論を導き出すのは自分たちの仕事なのだ。

学生時代に読んで、大きく影響を受けた良書、『Obedience to Authority』(日本語タイトルは『服従の心理』Stanley Milgram著)という本がある。

この本には、”人はどのような状況において、権力が言う通りに従うのか?”をテーマに実験を行った結果がとても分かりやすく書かれている。服従における人間心理に興味のある方にはおすすめの一冊。

実験の内容は、まずこの実験における権力者が被験者に、隣の部屋にいる人物に電流を流すよう指示。被験者は権力者の言う事に従って、ボタン一つで徐々にボルテージを上げていくのだが、隣の部屋からは痛みに耐える激しい叫び声がボルテージを上げるたびに大きく聞こえてくる。(もちろん実際には電流を流していない)

被験者の中には、なにという事もなく淡々とボルテージを上げ続ける人、罪悪感から戸惑いながらも最後までボルテージを上げ続けた人達がいた。しかしそんな中、ある人はキッパリと「これ以上できません」と言い、ボタンを押し続けることを拒否したのだった。

なぜその被験者はその判断を下すことができたのか?

なぜならその被験者は、ボルテージをどの程度あげると人体に深刻な影響を与えるのかをよく知っていたからだ。つまり、人は正しい知識や情報さえあれば、正しい判断ができる。誰になんと言われようとも。

最近では、情報強者や情報弱者という言葉ある。情報テクノロジーを使いこなせていない、デマや、メディアのポジショントークで動かされる人については残念ながら情報弱者となってしまう。自分のような一般市民でも、せめて情報強者に近づきたい。

そのために心がけたいこと:

1.情報源を知る

1次情報なのか、ポジション付きの2次情報なのか、あるいはどこから沸いたのか分からない3次情報なのか

2.情報を提供している側の本質を知る

どういう立場で話しているのか、後ろでサポートしているのは何者か、そもそも専門的な情報提供をできるだけの経験値のある人物か

3.状況によって必要な情報かを見極める

溢れる情報の中でも、今の自分の状況に応じて必要な情報か否かを判断

4.海外からの情報にもアンテナを張る

情報源を国内に絞ってしまうと、得られる情報に限りがある

5.得た情報を基に、先を推測して、どう行動するのが良いかを自分の頭で考える

周囲が動き始めてから動くのでは遅いので、”もしかしたらこうなるかもしれない”を予測して行動する

幸い自分はマスク不足が始まる少し前に50枚パックを一つ調達することができ、都知事による外出自粛要請の会見の前には、すでに日用品と食料を必要な量だけ購入しておくことができた。もちろん、トイレットペーパーの買い占めに走ることもなかった。とはいえ、きっと誰もがこれほど事態が深刻になるとは想像もつかなかったはず。私自身も情報の収集の仕方については反省する点が多い。今後の教訓にしたいと思う。

今はこの困難をみんなの力を合わせて乗り越えよう。おうちで過ごして、くれぐれも無理をしないでいてほしい。

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